2018年中小企業庁が選定
ITサービス導入や経営資源の有効活用等による生産性向上、積極的な海外展開やインバウンド需要の取り込み、多様な人材活用や円滑な事業承継など、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を『はばたく中小企業・小規模事業者300社』として選定したものです。
住まい(ホーム)から移動空間(モビリティ)までをトータル・コーディネートするメーカーへのパラダイムシフトを実現中
異分野市場への進出開始が、「商品開発力」に火をつけた
国内での住宅設備市場の限界を認識し、今後の事業の大きな柱として、次世代自動車(EV 等)の機能部品や制御部品事業に挑戦を開始したことで、社内 DNA である「商品開発力」が覚醒。従来の住宅設備の新商品開発にも「飛び火」し、ドア調整金具や新型クローザー等のヒット商品を生む起爆剤となった。これらの高付加価値型新商品が、従来の大手顧客への売上増加や、新たに大手ハウスメーカーと取り引き開始など大きな成果に繋がり、数年間で 30%ほどの売上増加となっている。
「町工場」から「工場」への脱皮によるパラダイムシフト
モビリティ(≒ EV 等次世代自動車)という異分野進出のシナジー効果として、従来の住宅設備商品(ホーム)の開発スピードも速くなり、多くの新商品がヒットし始め、売上が大幅に増加することになった。また中国生産拠点が、現地の人件費高騰で縮小され、国内生産回帰に対応する必要が出てきた。さらに、4 年前から取り組んできた「生産工程や物流改善による業務の整流化」や「基幹系及び生産管理システム導入」等の改善成果が実り始め、効率的な生産状況を維持することが可能になった。
日本を代表する大企業と、シームレスに連携中
住まい(ホーム)と移動空間(モビリティ)を融合させた生活空間の創出を新しい事業領域として再定義した。また名古屋大学がコアとなって大手企業が連携する「高齢者が元気になるモビリティ社会」プロジェクトに唯一の中小企業として参画、大手メーカーと共に、次世代車椅子のコンセプト作りの段階から参加した。このように未来を見据えた取組を高めることで、住宅設備部品の新商品へのシナジー効果がもたらされ、数年で売上げが 3 割近く増加している。