回転盤の耐久性と騒音問題を解決し、安心感のある動きに。
SMOOVE TURN BASE は、ベアリングを使用せず摩擦力のコントロール術でなめらかに回転する機構で、安価なシンプル設計に加えて薄型でありながら、「ボールベアリングの転がり音がうるさい」という難点を解決し、求められる性能と高い耐久性を実現しました。回転は軽すぎず、調度いい手ごたえのある上質な動きが特長です。さらに、回転を任意の位置で固定できるストッパー機能も付けられるので、立ったり座ったりする際に回転を止めておけば、お子様やご年配の方にも安心してご使用いただけます。
SMOOVE TURN BASE 動画をご覧ください。
ボールベアリングの回転盤よりも薄くできるので、椅子の意匠性を損なうことなく取り付けが可能です。設計の自由度が高いので、カスタマイズのご依頼はお気軽にご相談ください。
お客様から指示され続ける、コア技術【摩擦力のコントロール術】
ボールベアリングの回転盤は、経年劣化により金属粉が出たり、潤滑油が漏れ出すなどの症状が発生すると修理交換が必要になります。また、耐久度を超えた荷重によりボールが外れるなどの故障が懸念されますが、SMOOVE TURN BASE の高い耐久性は、有名家具メーカー様に約5年間採用されている間では
ノークレームであり、自信を持ってお勧めできます。
なめらかな回転の秘訣
耐摩耗性が非常に高い素材を金属プレートで挟み込み、締め付け具合を絶妙なバランスで調整して、調度いい手ごたえがある回転を実現するSMOOVE フリクションデバイス。この摩擦力のコントロール術がお客様から長年評価され続けている秘訣です。また、オイルを使っていないので潤滑油が漏れ出す心配はありません。
2通りの耐久試験を実施
【試験方法1】60㎏の重りを椅子の座面中央より50㎜程度偏心させて載せ、50度~70度を回転させて10万回繰り返し行う。
試験結果
①回転時の抵抗も初期設定と変わらず、惰性で回ることも無かった。
②樹脂の摺動する部分には目立った変化は無かった。
③座面のぐらつき等も殆ど無く試験は終了した。
【試験方法2】80㎏の重りを椅子の座面中央に載せて、後脚が後方に移動しないようにストッパーを当て、前脚を座面より100㎜程度持ち上げるように後方へ押して戻すを3万回繰り返す。
試験結果
外観の変化やぐらつき等の発生は無かった。
【ベアリング型との比較】ベアリング型は繰り返しの摩耗により、黒粉の発生でグリスの汚れが発生。さらに隙間が広くなりぐらつきが発生した。
ベアリングと比較した性能チャート
技術活用アイデア
重たい物を回して、向きを変える。
360°回転して好きな方向で止まるので、物流現場に適しています。
公共交通機関の列車の軽量化・燃費向上につながる
従来のシートを持ち上げて向きを変える方式は力が必要なため、回転方式にすることで力が弱い方でも便利に使えるようになります。また、機構部品の軽量化が列車の軽量化につながり、燃費向上に貢献できる可能性があります。